AximTrade(アキシムトレード)は、豪華なボーナスキャンペーンの開催、無制限レバレッジ、ロスカット0%などを提供している海外FX業者として注目されていました。
しかし、AximTrade(アキシムトレード)は近年、虚偽の金融ライセンスでの運営や資金の不正流用、経営者の失踪など、多くの疑惑が浮上しています。現在では、ポータル画面のログインもできない状態が続いております。
2024年3月頃から高額な出金申請が長期間処理されず、多くのトレーダーから、SNSやレビューサイトで出金拒否や出金停止などのトラブルが報告されています。
この問題に対し、AximTrade(アキシムトレード)は公的な声明や改善策を発表していないため、トレーダーの不満は募るばかりです。
この記事では、AximTrade(アキシムトレード)の出金停止の実態について、詳しく解説します。
目次
AximTrade(アキシムトレード)の安全性に対する懸念点
AximTrade(アキシムトレード)の会社概要
AximTrade | 詳細 |
設立 | 2010年1月 |
運営会社 | Thara Heights Owner’s Corporation |
所在地 | 英国領ヴァージン諸島 Quastisky Building, PO Box 4389, Road Town Tortola, British Virgin Island.F20 |
金融ライセンス | ・FSP(ニュージーランドの金融サービスプロバイダー:登録番号: FSP6317469) ・ASIC(オーストラリア証券投資委員会:登録番号001294600) |
顧客資産管理 | 分別管理 |
AximTrade(アキシムトレード)の親会社の住所は私書箱を使用
AximTrade(アキシムトレード)は、「Thara Heights Owner’s Corporation」の子会社が運営している海外FX業者で、2010年に設立され10年以上の運営歴があります。
日本人に向けたサービスを提供しているのは「AximTrade LLC」で、会社住所はセントビンセントおよびグレナディーン諸島に登録されています。
しかし、AximTrade(アキシムトレード)の親会社である「Thara Heights Owners Corporation」の登録住所は私書箱を利用しており、運営情報自体は記載されているものの、オフィスや運営状況が不透明です。
私書箱(ししょばこ)とは個人や企業が郵便物を受け取るために郵便局が提供するサービスです。物理的なオフィスを持たずに、郵便物のみのやり取りを行う際に利用されます。
AximTrade(アキシムトレード)の資金管理
AximTrade(アキシムトレード)での顧客の資産管理方法は、分別管理を行っていますが、同社のリスク開示文書によると、AximTrade(アキシムトレード)が破産した際には、一般債権者である顧客の請求は優先されないことが明らかになっています。
AximTrade(アキシムトレード)の疑惑の実態
AximTrade(アキシムトレード)では、下記のような疑惑が浮上しています。
- 虚偽の金融ライセンス
- 経営資金の不正流用
- 経営陣の実態とCEOの失踪
AximTrade(アキシムトレード)の虚偽の金融ライセンス問題
AximTrade(アキシムトレード)は、セントビンセント・グレナディーン諸島に法人登録はしていますが、金融ライセンスは取得していません。
また、AximTrade(アキシムトレード)は、ニュージーランドおよびオーストラリアにおいてライセンスを取得していることを主張していましたが、実際には両国のライセンスは偽装されたものでした。
ニュージーランドのライセンスはペーパーカンパニー向けのものであり、オーストラリアのライセンスは別の会社のもので、AximTrade(アキシムトレード)は単なる代理店として登録されていただけでした。
AximTrade(アキシムトレード)のCEOによる経営資金の不正流用
AximTrade(アキシムトレード)のCEOに就任していたKelvin Tang氏(本名:Tang Yong Shun)は、顧客から信託された資金を派手なパーティーやプロモーションに浪費していました。
この不正流用が原因となり、AximTrade(アキシムトレード)の顧客は出金に遅延が発生するという深刻な問題に直面しています。
加えて、Kelvin Tang氏は過去にバイク関連のビジネスに携わっていましたが、顧客からの詐欺被害の報告が複数上がっていました。
数々の苦情や財政難に直面したKelvin Tang氏はAximTrade(アキシムトレード)のCEOのポジションを解任され、最終的に行方をくらましましたが、AximTrade(アキシムトレード)自体の資金管理の不備も指摘されています。
AximTrade(アキシムトレード)の黒幕Sherwin Quiambao氏の影響
AximTrade(アキシムトレード)の背後には、Sherwin Quiambao氏という人物おり、彼は過去にも詐欺に関与していたとされ、AximTrade(アキシムトレード)を操っていたという疑いがあります。
表向きには、Kelvin Tang氏がAximTrade(アキシムトレード)を管理しているように見えていましたが、実際にはAximTrade(アキシムトレード)の決定権を握っていたのがSherwin Quiambao氏であった可能性があります。
現在のAximTrade(アキシムトレード)の状況
AximTradeの公式サイトにログインができない
2024年3月頃からAximTrade(アキシムトレード)の公式サイトにアクセスしても、会員ページにログインができない状況が204年11月現在も続いています。
また、日本からの新規口座開設もできない状態となっています。
AximTrade(アキシムトレード)からの正式な発表はされていない
AximTrade(アキシムトレード)は、日本市場から完全に撤退したわけではありませんが、日本居住者向けのサービスが中断されています。
既存顧客に対しては、多くのトレーダーが出金拒否や出金停止され、AximTrade(アキシムトレード)からの応答もない状況に直面しています。
また、AximTrade(アキシムトレード)からこれらのトラブルに対して公式な発表は示されておらず、顧客への通知も不十分なため、AximTrade(アキシムトレード)の信頼性に関する懸念をさらに深めています。
海外FX業者を選ぶ際の注意点
AximTrade(アキシムトレード)の本件は、未規制の海外FX業者を利用するリスクを改めて認識させました。
AximTrade(アキシムトレード)のような高いレバレッジは大きな利益を生む可能性がある一方で、重大な損失を招く危険性も伴います。
また、FX取引を始める前には、海外FX業者の評判や実態を複数の情報源から比較検討したり、業者が保持する金融ライセンスの信頼性についても十分に調べてから取引を始めることが重要です。