TradingViewは、トレーダーや投資家向けの高機能なチャート作成ツールおよびプラットフォームです。
株式、FX、暗号通貨など、様々な金融市場のリアルタイムデータを提供し、多様な分析ツールを使ってテクニカル分析が行えます。
また、ユーザー同士がアイデアを共有したり、他のトレーダーの分析を参考にすることができるのも特徴です。
目次
TradingViewとは
TradingViewは、アメリカのシカゴに拠点を持つTradingView Inc.によって開発された、人気の高いチャート分析ツールです。
TradingViewは、ウェブベースで動作するため、WindowsだけでなくMacユーザーも利用可能です。
TradingViewには、初期設定で100以上のインジケーターが含まれており、自由に表示できます。
また、他のユーザーが作成したライブラリからも選択可能で、現在利用できるインジケーターの種類は10万を超え、継続的に増え続けています。
しかし、日本国内のいくつかのFX会社でもこのツールを利用できますが、一部の機能に制限や追加料金がかかる場合もあります。
TradingViewの特徴
- 豊富なチャート分析と描画ツール
- 異なる市場を横断した分析が可能
- リプレイモードを搭載
- Pineスクリプト
- アラート機能
- コミュニティ・スクリプト
豊富なチャート分析と描画ツール
TradingViewは、100を超えるインジケーターが標準装備されており、世界中のユーザーが作成した公共ライブラリからも選択可能で、その数は数十万を超えています。
また、50種類以上の描画ツールも搭載しています。
一般的なトレンドラインのほか、フィボナッチ比率に基づいた多様なラインや、ピッチフォーク、ギャン理論、エリオット波動、ハーモニックパターンといった分析ツールが豊富です。
インジケーターの例
- DPO(トレンド除去プライスオシレーター)
- CCI(商品チャネル指数)
- BOP(バランス・オブ・パワー)
- CRSI(コナーズ RSI)
- BBW(ボリンジャーバンド幅)
- DSMA(2重移動平均)
描写ツール一例
- フィボナッチ・チャネル
- ギャン・ボックス
- フィボナッチ・リトレースメント
- ピッチフォーク
- フィボナッチ・サークル
- インサイド・ピッチフォーク
異なる市場を横断した分析が可能
TradingViewでは、FX、株式、商品、債券、暗号資産など、さまざまな市場のデータを一つのチャート上で表示できます。
異なる市場を横断した分析が可能で、例えばドル円のチャートに金の価格変化や株価指数、原油価格、米国10年債の利回りを簡単に重ねて表示できます。
リプレイモードを搭載
TradingViewにはリプレイモードと呼ばれる機能があり、過去の特定の時間に戻ってチャートの動きを再現できます。
リプレイモードを利用することで、将来の値動きがわからない状態で過去のチャートを詳しく見ることができ、実際の取引に近い形での分析が可能です。
Pineスクリプト
TradingViewの専用のプログラミング言語「Pineスクリプト」を使うと、オリジナルのインジケーターを作成できます。
また、ストラテジーを作成して、過去のデータを元に簡易的なバックテストも行えます。
アラート設定
TradingViewでは、価格やインジケーターの値に対してアラートを設定することができ、条件が満たされるとスマホやPCにメールやポップアップで通知が提供されます。
そのため、常にチャートを監視していなくても、市場の変化に迅速に対応することができます。
コミュニティ・スクリプト
TradingViewは、世界中のトレーダーと情報交換ができます。
個別や公開チャットを使って意見を交わしたり、投資アイデアを共有でき、動画での発信も可能です。
また、「コミュニティ・スクリプト」機能により、ユーザーが作成した売買ルールやインジケーターを利用したり、良いものを「いいね」やフォローで評価できます。