海外FXの法人口座とは!申請方法やメリットを解説!

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海外FXの法人口座とは!申請方法やメリットを解説!

海外FXの法人口座とは、企業が外国為替取引を行うために開設する専用の口座です。

法人口座を利用することで、税率を抑えたり、経費の範囲を広げたりするなどの節税対策が可能です。

この記事では、海外FXでの法人口座のメリット・デメリットや個人口座との税金やコストの比較について詳しく解説します。

海外FXの法人口座とは

海外FXの法人口座は、企業や団体が外国為替証拠金取引を行うために開設する専用の口座です。

個人口座とは異なり、法人名義で取引を行うことができ、税制面でのメリットや経費の範囲が広がるなどの利点があります。

海外FXの法人口座と個人口座の違い

海外FXにおける法人口座と個人口座には、主に3つの大きな違いが存在します。

海外FXの法人口座と個人口座の違い

  • 税率
  • 経費計上の範囲と利益・損失の相殺、損失の繰り越しの可否
  • 追加コスト
法人口座個人口座
税制法人税総合課税
税率22.4%~36.8%15%~55%
課せられる税金法人税
地方法人税
法人住民税
法人事業税
所得税
復興特別所得税
住民税
所得の確定方法決算申告確定申告
経費にできるもの多い少ない
損益通算可能不可
損失繰越10年分可能不可
含み損・含み益の扱い所得に含まれる所得に含まれない
年間マイナスの場合法人住民税がかかるかからない
その他コスト法人設立費:10~30万円
税理士費用:年間30~100万円
なし
必要書類本人確認書類
住所確認書類
登記簿謄本
株主名簿
法人の住所確認書類
会社の定款
履歴事項全部証明書 etc
本人確認書類
住所確認書類

税率の違い

FX取引において、高収入者は法人口座を利用することで税負担を軽減できます。

そのため、所得の多いトレーダーにとって法人口座は節税対策として有効です。

税率の適用には、段階的な増加や控除額の適用があり、それぞれの所得で異なる税額が求められます。

個人では所得の増加に応じて15%から55%の範囲で税率が変動し、法人では22.4%から36.8%の間で変わります。

上記のように、海外FX取引における口座選びは、将来の収入見込みや税率の適用を考慮することで、より効率的な資産運用が可能になります。

<個人口座の税率>

課税される所得金額税率(住民税含む)控除額
1,000円 から 1,949,000円まで15%0円
1,950,000円 から 3,299,000円まで20%97,500円
3,300,000円 から 6,949,000円まで30%427,500円
6,950,000円 から 8,999,000円まで33%636,000円
9,000,000円 から 17,999,000円まで43%1,536,000円
18,000,000円 から 39,999,000円まで50%2,796,000円
40,000,000円 以上55%4,796,000円

<法人口座の税率>

課税所得金額の区分400 万円以下400 万円超 800 万円以下800 万円超
法人税15.00%15.00%23.20%
地方法人税1.55%1.55%2.39%
法人住民税
(1)都道府県民税
0.15%0.15%0.23%
法人住民税
(2)区市町村民税
0.90%0.90%1.39%
事業税3.50%5.30%7.00%
特別法人事業税1.30%1.96%2.59%
総合税率22.40%24.86%36.80%


<法人ごとの税率>

所得税率
中小法人年800万円以下の部分15%
中小法人年800万円超の部分23.2%
中小法人以外全額23.2%

所得の額によって、FX取引での個人口座と法人口座の選択が重要になります。

しかし、法人口座を設立するには別途コストがかかるため、法人設立のメリットを十分に理解し、経済的利益を検討した上で決定する必要があります。

所得法人口座個人口座
600万円約139万円約137万円
1,000万円約262万円約276万円

経費計上の範囲と利益・損失の相殺、損失の繰り越しの可否

法人口座は個人口座に比べて経費認定の範囲が広く、より多くの費用を経費として計上できます。

例えば、オフィス用品、通信費はもちろん、役員報酬や福利厚生費など、多岐にわたる経費を計上が可能で、実質的な課税所得を減らし、税負担を軽減できます。

経費計上の一例

  • 役員報酬
  • 従業員の給与
  • 家賃や光熱費
  • 保険料

さらに、法人口座は損益通算や損失繰越が可能である点も大きなメリットです。

他の事業との収益を合算して損益を計算できるため、FX取引での損失が他事業の利益を相殺し、全体としての税負担を軽減できます。

また、損失繰越を利用すれば、最大10年間の範囲で不利益な年の損失を未来の利益から差し引くことができ、不安定なFX取引のリスクを軽減します。

追加コスト

海外FXで法人口座を開設することで新たに必要となる経費は、設立費用、税理士への報酬、管理業務の負担増加が含まれます。

設立には、形態によっても異なりますが、数十万円の初期投資が必要です。

また、法人の会計処理は個人のそれと比較して複雑であり、専門的な知識が必要なため、多くの場合、税理士に依頼することになります。

上記のコストにより、年間数十万円の追加費用が発生することも珍しくありません。

合同会社株式会社
定款用収入印紙代40,000円
(電子定款の場合:0円)
40,000円
(電子定款の場合:0円)
定款の認証手数料0円資本金100万円未満:30,000円
資本金100万円以上300万円未満:40,000円
資本金300万円以上:50,000円
登録免許税資本金 × 0.7%
(最低60,000円)
資本金 × 0.7%
(最低150,000円)
定款の謄本手数料2,000円2,000円
最低限必要費用の合計62,000円182,000円

法人を立ち上げる過程では、多くの書類を準備することが求められ、これを自分一人で行うと少なくとも1週間の時間を見積もる必要があります。

また、手続きをスムーズに進めるために司法書士に依頼する選択肢もありますが、この場合、初期設立費用に加えて20万円から30万円の追加費用が発生します。

加えて、日々の運営においても事務作業が増えるため、事務員の雇用を検討するケースもあり、人件費としての出費も増大します。

海外FXでの法人口座の申請方法と必要書類

法人口座を開設する際には、個人口座開設時と比べてより多くの書類が必要です。

これは、法人としての信頼性を証明し、適切な取引を行うためのものです。

具体的には、以下のような書類が求められます。

  • 法人の住所確認書類
  • 登記簿謄本
  • 会社の定款
  • 株主名簿
  • 代表者の本人確認書類(パスポートや運転免許証など)
  • 代表者の現住所確認書類

上記の書類は、法人としての正当性を証明し、国際的なマネーロンダリング防止規制に準拠するために必要です。

海外FX法人口座のメリット

海外FXの法人口座を利用することのメリットは多岐にわたります。

  • 税金の安定性
  • 所得1,000万円以上は税金が安くなる
  • 含み益も計上が可能
  • 経費の範囲がる
  • 損益通算と損失繰越

税金の安定性

法人税は一律の税率が適用される「比例課税方式」であるため、利益額によって納税額が大きく変わることはありません。

所得1,000万円以上は税金が安くなる

所得が1,000万円以上になると、法人口座を利用することで個人口座に比べて税率が低くなることが多く、結果的に税金の総額を減らすことが可能です。

法人設立に数十万円、税理士への費用が年間数十万円発生する可能性があるため、コストが節税効果を上回る場合、所得1,000万円の段階では個人口座を維持し、適切な節税策を講じる方が賢明かもしれません。

含み益も計上が可能

法人口座では、含み損だけでなく含み益も計上する必要があります。

これにより、税務上の計算がより複雑になる可能性がありますが、適切な会計処理を行うことで、税務戦略をより精密に行うことが可能です。

経費の範囲がる

広範な経費を計上できるため、節税が容易になります。

たとえば、会社の役員や従業員への給料、オフィスの家賃や電気代なども経費として計上できます。

  • 役員報酬
  • 従業員の給与
  • 家賃や光熱費
  • 保険料

法人口座を使うと、これらの経費を使って税金を減らす戦略を立てやすくなります。

役員給与は経費として認められるため、給与所得控除の恩恵を受けることができ、結果として法人の納税額を減らすことが可能になります。

損益通算と損失繰越

海外FXで法人口座を運営すると、他の事業と損益を通算できるため全体の税負担を軽減できます。

他の事業で発生した損失をFX取引の利益と相殺することで、全体の課税所得を減少させ、税負担を軽減できるというものです。

たとえば、FX取引で大きな利益が出た年に、他の事業での設備投資や開発費用など、必要経費を増やすことで、その年の利益を抑え、結果として税金を低減できます。

特に、複数のビジネスを運営する場合、法人としての運営は事業間での資金の流れを最適化し、税金の負担を効率的に管理できるため、経営戦略上有利になります。

また、損失を10年間繰り越して将来の利益から差し引くことが可能です。

海外FX法人口座のデメリット

  • 赤字でも税金が発生
  • 法人設立・税理士費用がかかる
  • 廃業や法人を解散する際にも費用が発生する
  • 税金の調整が難しい
  • 好きなタイミングで個人にお金を移動できない
  • ゼロカットシステムが提供されない場合がある

赤字でも税金が発生

法人住民税では均等割りというものがあり、所得にかかわらず資本金や従業員数に応じ課税されるため、赤字の年でも税金が発生する場合があります。

法人設立・税理士費用がかかる

法人として海外FXを始める際には、初期設立費用として一般的に10万円から30万円程度、さらに税理士への報酬として年間30万円から100万円がかかると見積もられます。

合同会社を設立する場合は10万円から20万円、株式会社の場合は20万円から30万円が必要です。

税理士への費用は、月額1万円から2万円が基本で、年度末の決算期にはさらに10万円程度の費用が発生することを見込んでおくと良いでしょう。

初期費用や継続的なコストは、法人化のメリットを享受するための必要経費ですが、特に初期段階では大きな負担となることがあります。

廃業や法人を解散する際にも費用が発生する

法人の解散・清算手続きには最低7万円程度が必要であり、さらに税理士への報酬が加算される場合が一般的です。

そのため、法人口座を軽はずみに開設すると、予想外の出費につながる恐れがあるため、十分な検討と計画が必要です。

税金の調整が難しい

個人口座では、実際に利益を確定させずに新しい年度に繰り越すことで、税負担のタイミングを遅らせることが可能です。

しかし、法人口座では、実際に換金していない利益でも税務上の所得とみなされ、税負担の調整が困難になります。

好きなタイミングで個人にお金を移動できない

個人事業主としてFX取引を行う場合、得た利益は比較的、容易に自身の口座に移すことができます。

法人口座を使用している場合、たとえ自らが株主や代表取締役であっても、利益を自由に引き出すことは制約されます。

利益を個人に移動するには、役員報酬や配当として正式な手続きを経る必要があります。

不適切に資金を引き出すと、不正取得と見なされるリスクがあります。

したがって、役員報酬の額は、将来の事業計画や税負担を考慮し、税理士と十分相談した上で慎重に決める必要があります。

ゼロカットシステムが提供されない場合がある

多くの個人口座では提供されるゼロカットシステムが、法人口座では提供されないことがあります。

ゼロカットシステムが適用されない場合、市場の急激な変動で発生したマイナス残高がそのまま負債として残るリスクがあります。

海外FXの法人口座を開設するタイミングと注意点

海外FX取引で得た利益が増えるにつれて、個人の所得税率も上昇します。

また、海外FX取引での収益が安定しており、年間1000万円を超える利益を5年以上継続して得られる場合、または一度でも年間2000万円を超える利益を得た場合は、法人口座の開設を考えるのが一般的です。

益金法人の所得税額(倍率)個人の所得税額(課税所得の税率)
300万円45万円
(23.2%)
15.5万円
(252万円/10%)
400万円60万円
(23.2%)
27.7万円
(352万円/20%)
500万円75万円
(23.2%)
47.7万円
(452万円/20%)
600万円90万円
(23.2%)
67.7万円
(552万円/20%)
700万円105万円
(23.2%)
87.7万円
(652万円/20%)
800万円185.6万円
(23.2%)
109.4万円
(752万円/23%)
900万円208.8万円
(23.2%)
132.4万円
(852万円/23%)
1,000万円232万円
(23.2%)
160.6万円
(952万円/33%)
1,500万円348万円
(23.2%)
325.6万円
(1,452万円/33%)
2,000万円464万円
(23.2%)
501.2万円
(1,952万円/40%)
3,500万円696万円
(23.2%)
920.4万円
(3,000万円/40%)
4,000万円928万円
(23.2%)
1,320.4万円
(4,000万円/40%)
5,000万円1,160万円
(23.2%)
1,770.4万円
(5,000万円/45%)

法人化によって適用される税率が個人よりも低くなるため、利益が高いトレーダーにとっては、税金を抑える有効な手段です。

ただし、法人化には予想外のコストや手間が伴うことが多く、特に以下の点には注意が必要です。

  • 税理士費用の負担
  • 法人運営の雑務
  • 個人への資金移動の税負担
  • 社会保険料の増加

税理士費用の負担

法人化すると税務処理が複雑になり、専門家のアドバイスが必要になることが多いです。

その結果、税理士に支払う費用が個人の時よりもかさむことがあります。

法人運営の雑務

法人としての運営には、さまざまな管理業務や手続きが必要になり、これが予想以上に煩雑であることがあります。

個人への資金移動の税負担

思ったより節税効果が得られないこともあります。

社会保険料の増加

法人として社会保険に加入すると、保険料が個人事業主の時よりも高くなる可能性があります。

上記の点を踏まえ、まずは個人としてできる節税対策を検討することをお勧めします。

個人での節税対策の一例

  • 小規模企業共済
  • iDeCo
  • 家賃や車の一部を経費として計上
  • 家族を雇用して給料を経費とする

個人としての対策を実施してもなお、利益が多く税負担が大きい場合には、法人化を検討するのが良いでしょう。

まとめ

海外FXの法人口座は、節税効果や経費計上の柔軟性など、多くのメリットを企業に提供します。

取引環境が優れている業者としては、Threetrader(スリートレーダー)がおすすめで、レバレッジ重視の場合はレバレッジ無制限のExness(エクスネス)がおすすめです。

取引を始める前には、各ブローカーのサービス内容、サポート体制、取引条件などをしっかりと比較検討し、自社に最適なパートナーを選ぶことが重要です。

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