FX取引におけるス両建てとは|両建ての仕組みやメリット・デメリットを徹底解説

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FX取引におけるス両建てとは|両建ての仕組みやメリット・デメリットを徹底解説

両建てとは、同じ通貨ペアでの「買いポジション」と「売りポジション」を同時に保有することです。

一時的な損失拡大の防止スワップポイントで稼ぐ際などに使われることのあるトレード手法です。

両建てはメリットもありますが、デメリットや業者によって禁止されていたり場合もあります。

この記事では、FX取引での両建てについて解説していきます。

両建てについて

FXにおける両建てとは、同じ通貨ペアでの「買いポジション」と「売りポジション」を同時に保有することです。

メリット、デメリットどちらもある手法なので、両建ては適切に活用することが重要です。

両建てを行うと、理論上決済したのと同じ状況となるため、相場が変動しても買い・売りの損失をカバーできる形となります。

相場が上昇した場合相場が下落した場合
買いポジションのみを保有利益損失
売りポジションのみを保有損失利益
両建て売り損失分を買い利益分で相殺買い損失分を売り利益分で相殺

両建てのメリット

  • 損失拡大の防止(一時的)
  • つなぎ売買をができる
  • 税金対策が可能
  • スワップアービトラージ

損失拡大の防止(一時的)

買いまたは売りのポジションを持ったまま、しばらくトレードができないタイミングがあった場合など、保有しているポジションと逆のポジションを同Lot数注文を入れておくことにより、相場変動があっても損益が相殺され損失の拡大を防ぐことが可能です。

また、損益が拡大する方向に相場変動が進みそうだが、今は決済はおこないたくないという場合にも、いったん同lot数逆のポジションの注文を入れておくことにより、決済を先延ばしにして、各ポジションが好転した際に決済を入れていき、取引が成功すれば損益をおさえることが可能です。

つなぎ売買ができる

損失拡大の防止と近い手法ですが、長期的に相場が上昇(または下降)していくと予想した際に、長期でポジションを保有することを想定しつつ、つなぎで短期的に予想と逆に転じた際に短期取引もを入れていけば、成功すれば利益を得ることが可能です。

税金対策が可能

海外FXで税金が確定するタイミングは年末となるため、年を越す前に利益を確定させるとその分税金が増える可能性があります。

また、年末に相場が急変して損をする可能性もあるので、両建てをすることにより相場変動による損益を増やさず、リスクヘッジも可能です。

スワップアービトラージ

スワップポイントに着目して、買いスワップと売りスワップの合計がプラススワップとなる通貨ペアで両建てを行い、利益を得るトレード手法をスワップアービトラージと言います。

【スワップアービトラージのイメージ】
買いスワップと売りスワップの合計が、10万通貨当たり100となる通貨ペアがあった場合

     ↓

この通貨ペアで両建てを行うと、相場の変動に左右されず毎日(平日)100円ずつ利益が発生していく。

スワップアービトラージは買いスワップと売りスワップの合計がマイナスの通貨ペアの場合、逆に損益が発生し続けることになるので、注意が必要です。

また、あからさまに利益を狙ったスワップアービトラージは、禁止をしている業者が多いので、その業者の利用規約を事前に確認する必要があります。

両建てのデメリットやリスク

FX取引において、両建てのデメリットやリスクは、以下の通りです。

  • スプレッドや手数料の負担がある
  • マイナススワップだと毎日損益が発生する
  • ロスカットになるリスクが高まる
  • 禁止されている場合、ペナルティが発生する可能性がある

両建ては、同一の通貨ペアで売り買いのポジションを同時に保有するため、スプレッドや手数料などの取引コストが2倍かかります。

また、スワップの合計がマイナススワップとなった場合、ポジションを決済するまで毎日損益が発生してしまいます。

スワップポイントは日々変動していきますので、注文時に合計がプラススワップでも、気づいたらマイナススワップになっていた、といったリスクもあり得ますので注意が必要です。

両建てが禁止される主なケース

同じ口座内での両建ては、ほとんどのFX会社で認められていますが、同じFX業者であっても異なる口座での両建てや、異なるFX会社で両建てを行うことは禁止されているケースが多いです。

【両建てで禁止されている可能性が高い事項】
・同じFX業者内の別口座間での両建て
・異なるFX業者間での両建て

なぜ両建てが禁止されているのか?

海外FX業者では、多くの業者でゼロカットシステムが採用されています。

別口座間での両建ての場合、ゼロカットシステムを利用すると、片方の口座で利益を出しもう一方はゼロカットで損益がカットされるということになり、トレーダー側が一方的に得をします。

こういった状況を防ぐためにも、同口座内以外での両建てについて利用規約で禁止している業者がほとんどです。

利用規約を守らずトレードを行うと、口座凍結や出金拒否となる可能性が高いので、利用規約の違反はしないよう注意しましょう。

両建てでの必勝法はあるのか?

結論から言うと、FXでの両建てで必勝法はなく、むしろ損失やペナルティを受けるリスクが高く推奨はできません

両建てはどちらかというとメインで利益を出すための手法としてではなく、相場変動に対するリスクヘッジや、短期的に利益を狙う際に活用するのが良いでしょう。

ただし、初心者の方の場合は、リスクヘッジしようとしたが手放すタイミングを見失ったり、意図せず利用規約に抵触してペナルティを受けるといったケースがよくありますので、両建ての活用は慎重に検討し、あくまで知識の一つとして捉えておく程度が良いかもしれません。

まとめ

FX取引における両建て戦略は、同じ通貨ペアで買いと売りのポジションを同時に持つ方法です。

両建てにより一時的な損失の防止やスワップポイントを利用した利益獲得が可能ですが、スプレッド増加やロスカットリスクなどのデメリットも伴います。

両建てには確実な必勝法は存在せず、リスク管理と規約の理解が重要です。

海外FX200
編集部

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