ThreeTrader(スリートレーダー)は2021年に創業した新興の海外FX業者であり、狭いスプレッドやストップレベルの廃止など、高い取引スペックを提供しています。
スキャルピング、デイトレード、スイングトレードにも適した取引環境が整っており、透明性と公平性を重視する姿勢から多くのトレーダーに信頼されています。
特に日本人トレーダーにとっては、日本語対応のサポート、多様な口座タイプ、高いレバレッジ、豊富な取引銘柄が大きな魅力です。
一部にはスプレッドの変動やゼロカットの審査、ボーナスキャンペーンがないなどのデメリットも存在します。
目次
ThreeTrader(スリートレーダー)の基本情報
ThreeTrader(スリートレーダー)は、2021年5月にサービスを開始した新興ブローカーとして、日本市場での注目度が高まっています。
ThreeTraderの会社情報 | |
運営会社 | ThreeTrader Global Limited |
設立年 | 2021年5月 |
登録住所 | バヌアツ共和国 1276, Govant Building, Kumul Highway, Port Vila, Republic of Vanuatu |
金融ライセンス | バヌアツ金融サービス委員会(VFSC) |
ライセンス番号 | 40430 |
資金管理 | 信託銀行による分別保管 |
取引方式 | NDD方式 |
日本語対応 | ◯ |
カスタマーサポート | チャット Eメール 電話 |
カスタマーサポートの営業時間 | 月曜日〜金曜日 9:00〜20:00 |
ThreeTrader(スリートレーダー)が保持する金融ライセンス
ThreeTrader(スリートレーダー)はバヌアツ金融サービス委員会(VFSC)の金融ライセンスを保持しています。
TitanFX、FBS、MILTON MARKETSなどのブローカーも、ThreeTraderと同様に、VFSC(バヌアツ金融サービス委員会)の監督下で運営しています。
金融ライセンスの種類はさまざまで、審査の厳しさや規制の緩さは国ごとに異なります。
金融ライセンスは、業者の状況やトレーダーの保護に関することなど厳しく審査されるため、金融ライセンスを取得することは安全性や信頼性を示す証拠になります。
金融ライセンスを取得していないFX業者は、悪徳業者である可能性が高く、正当な理由がなく出金拒否されることもあるので、注意してください。
ThreeTrader(スリートレーダー)の資金管理方法
資金管理方法は、2種類「分別管理」と「信託保全」がありますが、ThreeTrader(スリートレーダー)では顧客資金と業者資金を完全に分別管理しています。
分別管理とは、金融商品取引法で義務付けられた、トレーダーの資金は別々に区分して管理する方法のことです。
分別管理と信託保全
- 分別管理:トレーダーの資金をFX業者の資金とは別に区分して管理する方法で、管理方法は外部機関でも社内管理でも良いとされている
- 信託保全:トレーダーの資産をFX業者の資産と分別し、外部の信託銀行に預けて管理すること
顧客の資金は、信頼性の高いTier1銀行の顧客信託口座で厳重に管理されており、資金の安全性が確保されています。
紛争解決機関の加盟
ThreeTraderは「Financial Commission」という国際的な紛争解決機関に加盟しており、トレーダーの権利を保護しています。Financial Commissionは中立な立場の第三者委員会として設立され、公正に苦情を検証し解決することを目的としています。業界の監督機関及び法制度に比べ、よりシンプルかつ迅速な解決を目指しています。
ThreeTrader(スリートレーダー)の取引方式
FX業者が採用する取引方式は2種類、「DD方式」と「NDD方式」がありますが、ThreeTrader(スリートレーダー)での取引方法はNDD方式を採用しています。
DD方式はトレーダーからの注文をFX業者を通して市場に流すので、約低拒否や注文の取次をしないなど、心配があります。
一方で、NDD方式はトレーダーからの注文を直接市場に流すので、取引の透明性が高い方法です。
NDD方式とDD方式について
- DD方式:トレーダーからの注文をFX業者を介して市場に流す方式
- NDD方式:トレーダーからの注文が直接、市場に流れる方式
ThreeTrader(スリートレーダー)のサポート体制
ThreeTrader(スリートレーダー)は日本市場への進出を強化するため、日本語対応のカスタマーサポートを提供しています。
平日の9:00~20:00までチャットによる問い合わせが可能です。
ThreeTraderには日本人スタッフも在籍しているため、安心して取引を行うことができます。
また、サポートの質も高く、迅速かつ丁寧な対応が受けられると評価されています。
問い合わせ方法 | 利用時間 | 返信時間 |
チャット | 平日9:00~夜20:00 | 即時 |
メール | 24時間 | 1営業日以内 |
電話での問い合わせは、日本語での対応は行われていません。
ThreeTrader(スリートレーダー)の取引環境
ThreeTrader(スリートレーダー)の特徴
ThreeTrader(スリートレーダー)は、低い取引コストと柔軟な取引制限の少なさで、トレーダーたちから高い評価を獲得しています。
Rawゼロ口座においては、1ロット当たりの手数料が片道わずか2ドルという驚異的な低価格で、さらにスプレッドも業界でトップクラスの狭さを持っています。
スキャルピングや自動取引システムに対する制約がないので、取引は自由自在です。
同一口座での両建てはもちろん、他の海外FX業者との両建てや別口座との両建ても許可されています。
ボーナスの提供はありませんが、ポイントプログラムで豪華な商品を獲得できるような仕組みがあり、トレーダーに楽しさを提供しています。
ThreeTrader(スリートレーダー)の取引環境
取引口座の種類 | Pureスプレッド | Rawゼロ |
取引ツール | MT4 | |
取引口座の通貨 | 日本円・米ドル | |
最大レバレッジ | 500倍 | |
1ロットの通貨量 | 10万通貨 | |
初回の最低入金額 | 1万円 | 1,000USDもしくは10万円 |
最小注文数 | 0.01ロット | |
最大ロット数(※1) | 1注文あたり/80ロット 1口座あたり/16,000ロット ※要望があればそれ以上も可能 | |
最大ポジション数 | 200 | |
商品(銘柄) | FX/通貨ペア:60 CFD/貴金属:3 CFD/エネルギー:2 CFD/株価指数:20 CFD/仮想通貨:14 商品合計:119 | |
取引可能時間(日本時間) | ・夏時間 月曜日〜土曜日 午前 6:01~午前 5:55 ・冬時間 月曜日〜土曜日 午前 7:01~午前 6:55 ※銘柄により取引時間は異なる | |
取引手数料(1ロットあたりの片道取引手数料) | なし | 200円もしくは$2 |
スプレッド | 変動制 | |
複数口座の保有 | 可能 | |
法人口座の開設 | 可能 | |
GMT時差 | 夏時間:+3時間 冬時間:+2時間 |
レバレッジ
ThreeTraderの最大レバレッジは500倍です。
銘柄 | 最大レバレッジ |
為替 | エキゾチック通貨ペア以外:500倍 エキゾチック通貨ペア:50倍 |
貴金属 | 500倍 |
インデックス | 100倍 |
原油 | 100倍 |
仮想通貨(暗号資産) | 20倍 |
スプレッド
ThreeTraderのスプレッドは取引する商品や口座の種類によって異なります。
競争力のあるスプレッド特にゴールドのスプレッドは非常に狭いと評価されています。
Pureスプレッド口座の平均スプレッドは0.8 pipsで、主に初心者やコストを抑えたいトレーダーに適しています。
Rawゼロ口座の平均スプレッドは0.0 pipsです。
Rawゼロ口座は短期取引やスキャルピングに特化しており、経験者に非常に適しています。
ゼロカットシステムの採用
ThreeTraderでは、ゼロカットシステムを採用しているため、追証が発生する心配はありません。
デモ口座
ThreeTraderでは、無料でデモ口座の開設ができ、MT4のプラットフォームで取引を試せます。
デモ口座は、実際に取引を始める前に、自分にあった口座タイプを見つけたい方や、高いレバレッジを試すことができる仮想の取引口座です。
また、実際のトレードを行う前に、取引の練習やプラットフォームの操作方法を学べます。
ThreeTraderには2種類の口座タイプがあり、口座ごとに手数料や取扱商品が異なるため、デモ口座を利用することにより自身の取引スタイルにあった口座を事前に確認できます。
また、ThreeTraderでは最大500倍のレバレッジで取引でき、少ない投資資金でも大きな利益を狙うことができます。
禁止手法のない取引
ThreeTrader(スリートレーダー)では、スキャルピングやハイフリークエンシートレーディングなど、一部の海外FX業者で禁止されている取引手法の制限がありません。
取引手数料
Rawゼロ口座では、1ロットあたり片道2ドルの取引手数料がかかりますが、手数料は、業界平均と比較してもリーズナブルです。
Threetrader(スリートレーダー)のメリット
- 多様な口座タイプ
- ポジションの量に基づいてレバレッジが制限されない
- ストップレベルはゼロ
- 多様な取引銘柄
- 日本語サポート
- ポイントプログラム
多様な口座タイプ
多様な口座タイプがあり、Pureスプレッド口座は初心者向けに取引コストが低く、Rawゼロ口座は経験者向けにスプレッドが非常に狭いといった特長で、初心者から上級者まで幅広いニーズに柔軟に対応しています。
ポジションの量に基づいてレバレッジが制限されない
多数の海外FX業者においては、口座の残高や有効証拠金が特定の額に到達する、または保有しているポジションの量が一定のレベルに達すると、最大レバレッジが自動的に下げられます。
それに対して、ThreeTraderでは、口座の残高や持っているポジションの量に基づいてレバレッジが制限されることはありません。
ストップレベルはゼロ
ThreeTraderはストップレベルが設けられていないため、市場価格に非常に近いレートで決済注文を配置できます。
この特長と狭いスプレッドを合わせて、スキャルピングやデイトレーディングに適した取引環境が整っていると言えます。
多様な取引銘柄
FX通貨ペアだけでなく、貴金属、エネルギー、株価指数、仮想通貨など、多くの銘柄で取引が可能です。
日本語サポート
日本語のカスタマーサポートがあり、日本人スタッフも在籍しているので、言語の壁によるストレスが少ないです。
ポイントプログラム
ThreeTraderが展開するポイントプログラムでは、取引を行うごとにポイントが積み上がり、これを「ThreeTraderポイントストア」でAppleの製品群や家電、Bearbrick(ベアブリック)フィギュア、または現金のキャッシュバックといった多様な高級品に交換できます。
特に注目すべきは、Bearbrickと呼ばれる人気のあるクマ型フィギュアがあり、その価格は素材や限定性によって変わり、時には数十万円で取引されるものもあります。
ThreeTraderのポイントストアでは、高価なBearbrickも交換対象となっています。
ポイントストアでの交換が可能なアイテムは30種類以上あり、以下はその一例です。
ポイント数 | 賞品 |
170ポイント | 10ドル分のキャッシュバック |
825ポイント | 50ドル分のキャッシュバック |
14,000ポイント | ipad mini 256GB Wi-Fi |
20,000ポイント | Dyson 360 heurist |
25,600ポイント | 土鍋圧力IHジャー炊飯器<炊きたて> 5.5合 JPL-G100KL ミネラルブラック |
76,000.00ポイント | Bearbrick Iron Spider-man Avengers End Game (2021 Version) 1000% |
ポイントの獲得は、FXや貴金属の取引で1ロットあたり10ポイント、仮想通貨や原油、インデックスの取引で1ロットあたり1ポイントが加算されます。
最新の交換が可能アイテムは、会員専用ページの「ThreeTraderポイントストア」で確認できます。
Threetrader(スリートレーダー)のデメリット
Threetraderでは、スプレッドが時折広がること、ゼロカットの審査が厳しいことが指摘されています。
- スプレッドの変動
- 最大レバレッジが控えめ
- ゼロカット審査
- 仮想通貨取引の制限
- ボーナスキャンペーンがない
- 取引プラットフォームはMT4のみ
スプレッドの変動
マーケットの状況によってはスプレッドが広がる可能性があります。
特にニュースリリース時に注意が必要です。
最大レバレッジが控えめ
ThreeTraderでの最大レバレッジは500倍と、控えめな設定です。
近年、数千倍のレバレッジを提供する海外FX業者も増えているので、少し不足感を覚えるかもしれません。
確かに、口座残高に関係なく最大レバレッジ500倍を活用できる点はThreeTraderの魅力ですが、少ない資金を効率的に取引する観点からは、他の海外FX業者に劣る可能性があります。
注目すべきポイントは、最大レバレッジが高く設定されていない背景です。
レバレッジを過度に高くすることは、FX業者にとってリスクが伴います。
ThreeTraderのように、すべての注文をLP(リクイディティ・プロバイダー)に転送するFX業者では、ゼロカットが発生した際には、その顧客の損失はブローカーが直接負担することになります。
上記のような状況が頻発すると、FX業者にとって大きなリスクとなるため、過度なハイレバレッジは控えられています。
ゼロカットの審査
ThreeTraderではゼロカットが採用されていますが審査が必要です。
全てのトレーダーがゼロカットを利用できるわけではなく、申請が必須です。
Threetradeはスキャルピングや両建てが許可されているため、取引における自由度が高いのが一つの特色ですが、その自由度を悪用して不正な取引を行う可能性もあるため、ThreeTraderはゼロカットを施行する前に、不正な取引が行われていないかを確認しています。
営業時間中であれば、審査は数十分から数時間で完了します。
2022年4月時点で、ゼロカットが適用されなかったケースは報告されていません。
もし誤ってマイナス残高で入金してしまった場合でも、サポートセンターに連絡すれば対処してもらえます。
仮想通貨取引の制限
仮想通貨の取引は平日のみで、週末は取引できません。
週末の大きな価格変動を逃す可能性があるため、注意が必要です。
ボーナスキャンペーンがない
ThreeTraderは、ボーナスキャンペーンの提供していません。
海外FX業界では、ボーナスを提供するFX業者は一般的にスプレッドが広く、逆にボーナスを提供しないブローカー、例えばTitan FX(タイタン FX)のような業者はスプレッドが狭い傾向にあります。
ボーナスが大きな魅力と感じるトレーダーにとっては、ThreeTraderは少々物足りないかもしれません。
特に注目すべき点は、ECNブローカー特有の問題です。
ECNブローカーは全ての注文をLP(リクイディティ・プロバイダー)に送るため、ボーナスを提供すると、そのボーナス分の損失がブローカーに負担となり、手数料収入を超えるリスクが生じる可能性があります。
ボーナスが提供されない代わりに、ThreeTraderはギフト制度に力を注いでいます。
ポイントプログラム以外にも、時折期間限定のキャンペーンを行っています。
例として、2022年3月には「メカニックビースト ブルドッグ」というHWJ RAMBLER社製のロボット犬が、口座開設と一定のロット取引を行った先着100名にプレゼントされるキャンペーンが実施されました。
取引プラットフォームはMT4のみ
ThreeTradeにおいて、利用可能な取引プラットフォームはMT4だけです。
かつては、多くのFX業者がMT4のみを採用していましたが、最近ではMetaTrader5(MT5)を導入する業者が増えています。
MT4とMT5を比較すると、新しいバージョンであるMT5の基本性能は上回っています。
それにもかかわらず、MT5は対応する自動売買ツール(EA)が少ない、または人々が既に使い慣れたツールを使用したいという理由で、あまり受け入れられていない状態です。
上記のような背景から、ThreeTraderではMT4が唯一の選択肢となっています。
MT5を使用したいトレーダーにとっては、これは欠点と言えるでしょう。