FXには、資金を何十倍も増やして取引できる「レバレッジ」というシステムが存在します。
レバレッジをかけると、自分の口座にある資金を担保に、その数十倍の金額での取引ができます。
国内FX業者には25倍までの制限が設けられていますが、海外FX業者では、業者ごとにレバレッジが異なり、最大1,000倍や無制限で取引ができる業者もあり、特に制約は設けられていません。
少ない資金でも、レバレッジを活用することで大きな取引ができます。
この記事では、国内FXと海外FXのレバレッジの違いや特徴、メリット・デメリットなどについて詳しく解説します。
目次
国内FXのレバレッジの特徴
国内FXのレバレッジの特徴
国内FX業者は、金融庁の規制により、レバレッジの上限が25倍までと定められています。
金融庁の規制は、過去の経験から投資家を過度なリスクから守るための措置として導入されました。
国内FX取引は、投資家の資産の安全を最優先としています。
そのため、国内FX業者は厳しい資本基準や顧客資産の分別管理などのルールを守る必要があります。
国内FX業者で取引を行う際、投資家が最も気をつけるべきリスクの一つが、証拠金を超える損失が発生する「追証」のリスクです。
国内FXでは追証のリスクがありますが、海外FXではゼロカットシステムによりそのリスクが軽減されています。
追証とは
追証は、FX取引での損失が証拠金を超えた場合、その差額を業者に追加で支払う必要が生じることを指します。
例えば、100万円の証拠金で取引を行っている場合、その損失が110万円になったとすると、10万円の追証が発生します。
日本のFX業者では、市場の急激な変動などにより、証拠金を超える損失が発生する場合、追証が発生する可能性があります。
海外FXのレバレッジの特徴
海外FX業者は、特定の国や地域の規制を受けないため、数百倍、数千倍といった非常に高いレバレッジを提供できます。
また、多くの海外FX業者で「ゼロカットシステム」を採用しており、追証のリスクが発生しないようになっています。
高いレバレッジを利用することで、大きな利益を狙うことができますが、同時に大きな損失を被るリスクも増大します。
ゼロカットシステムとは
ゼロカットシステムは、証拠金を超える損失が発生した場合、自動的に全てのポジションを決済し、損失を証拠金の額までに制限するシステムです。
ゼロカットシステムにより、投資家は証拠金以上の損失を被るリスクがなくなります。
国内FXのレバレッジのメリット・デメリット
メリット
- 金融庁の厳しい規制のもとで運営されているため、安全性が高い。
- 初心者や安全を重視する投資家に向いている。
デメリット
- 取引の制限がある
国内FXのレバレッジは、金融庁の規制により、最大25倍までのレバレッジが設定されているため、過度なリスクを取ることが抑制されます。
また、国内FX業者は厳しい資本基準や顧客資産の分別管理などのルールを守る必要があり、投資家の資産の安全が保たれます。
一方で、レバレッジが25倍までと制限されているため、大きな取引を望む投資家には物足りない場合があります。
海外FXのレバレッジのメリット・デメリット
メリット
- 高いレバレッジを利用することで、大きなリターンを狙うことができる。
- 取引の自由度が高く、さまざまな投資戦略を試すことができる。
デメリット
- 高いレバレッジにより、大きな損失のリスクも増大する。
- 業者によっては信頼性が低い場合があり、リスクが高まる。
海外FXのレバレッジでは、500倍、1,000倍、無制限といった非常に高いレバレッジを提供する業者も存在し、大きな利益を狙うことが可能です。
また、特定の国や地域の規制を受けないため、取引の自由度が高いです。
しかし、高いレバレッジを利用することで、損失のリスクも大きくなります。
また、不正な業者も存在するため、業者選びには十分な注意が必要です。