Axi(アクシ)は、海外FX業者として高い評価を受けており、特に狭いスプレッドが注目されています。
スワップポイントとは通貨ペアの金利差で利益または損益が発生するもので、ポジションを保持していると発生していきます。
この記事では、Axiのスワップポイントと、その特徴を活かした効率的なトレード方法、そして取引時の注意点について詳しく解説します。
目次
スワップポイントとは
FXのスワップポイントは「金利差調整分」とも言い、イメージとしては預金における利息のような利益のことです。
実際のところは預金とは発生する仕組みが大きく異なっています。
スワップポイントは通貨間の金利差で発生する利益のため、利益が発生するのは「低金利の国の通貨を売って、高金利の国の通貨を買う」ことによって発生します。
逆に「高金利の国の通貨を売って、低金利の国の通貨を買う」と支払いが発生します。
支払うパターンもあるという点は預金利息と大きく異なる点です。
また、スワップポイントは毎日利益を受け取る(または支払う)ことが発生するという点も預金利息と異なる点です。
発生する金額は大きくはありませんが、金利差がプラスならポジションを保持している限り毎日利益を得ることができるため、頻繁にトレードを行うのとは異なり、着実に利益を積み重ねていくことが可能です。
【スワップポイント計算式】
日当り金額の算出方法
100,000 × 最小ポイント数 × 金利率 × 換算レート × 通貨量(LOT)
スワップポイントは、MT4のサーバー時間0時に付与、徴収されます。
日本時間では冬時間の期間は7時00分・夏時間の期間は6時00分を跨いでポジションを保持していた場合に付与されます。
通貨ペアによって金利差は異なりますし、トレードを行うFX業者によってもスワップポイントは異なってきます。
スワップポイントで利益を狙うのであれば、どのFX業者でトレードを行うか、どの通貨ペアにするのか、各FX業者が提示しているスワップポイントを確認して選択する必要があります。
Axiのスワップポイント一覧
次に、Axiのスワップポイントについてご紹介します。
Axi公式ページなどではスワップポイント一覧を公開していませんので、MT4 プラットフォームにログインして確認する必要があります。
①MT4 プラットフォームにログイン後、「Market Watch」パネルでペアを右クリック
②「Symbols」を選択し、表示するシンボルを選択して「Specification」を選択すると、関連するスワップレートを含む、通貨ペアの特徴が表示されます。
下記に、Axiの通貨ペア別のスワップポイント一覧もご紹介していますが、スワップポイントは日々変動しますので、現在のスワップポイントの確認はMT4 プラットフォームでご確認ください。
2022年12月1日時点
通貨ペア | 買いスワップ(1Lot) | 売りスワップ(1Lot) |
AUDCAD | 0.062 | -0.245 |
AUDCHF | -0.753 | 0.352 |
AUDJPY | -0.869 | 0.743 |
AUDNZD | 0.111 | -0.597 |
AUDSGD | -0.043 | -0.788 |
AUDUSD | 0.07 | -0.26 |
CADCHF | -0.985 | 0.69 |
CADJPY | -1.137 | 0.828 |
CADSGD | -0.286 | -0.543 |
CHFJPY | 0.03 | -0.182 |
CHFSGD | 0.696 | -2.755 |
EURAUD | 0.633 | -0.807 |
EURCAD | 0.744 | -0.806 |
EURCHF | -0.381 | 0.233 |
EURCZK | 16.8 | -297.7 |
EURGBP | 0.219 | -0.514 |
EURHUF | 2.348 | -9.008 |
EURJPY | -0.966 | 0.442 |
EURNOK | 3.38 | -13.09 |
EURNZD | 0.568 | -0.863 |
EURPLN | -0.72 | -8.15 |
EURSEK | 2.09 | -13.53 |
EURSGD | 0.384 | -1.927 |
EURUSD | 0.6 | -0.7 |
EURZAR | 20.02 | -50.57 |
GBPAUD | -0.223 | -0.101 |
GBPCAD | 0.101 | -0.362 |
GBPCHF | -1.081 | 0.744 |
GBPJPY | -1.625 | 1.121 |
GBPNOK | 0.177 | -7.952 |
GBPNZD | 0.162 | -0.545 |
GBPSGD | -0.131 | -1.235 |
GBPUSD | 0.12 | -0.25 |
MXNJPY | -29.094 | 9.674 |
NOKJPY | -25.35 | 7.56 |
NOKSEK | -0.163 | -0.107 |
NZDCAD | -0.112 | -0.05 |
NZDCHF | -0.885 | 0.323 |
NZDJPY | -1.329 | 0.694 |
NZDUSD | -0.043 | -0.065 |
SGDJPY | -1.921 | 0.489 |
USDCAD | -0.07 | -0.05 |
USDCHF | -1 | 0.8 |
USDCZK | 7 | -260 |
USDHKD | -19.5 | -4.94 |
USDHUF | 0.7 | -5.2 |
USDINR | 0.14 | -2.6 |
USDJPY | -1.5 | 1.02 |
USDMXN | 15.4 | -54.6 |
USDNOK | -1.3 | -3.9 |
USDPLN | -3.9 | -3.9 |
USDSEK | -3.9 | -3.9 |
USDSGD | -0.325 | -0.65 |
USDTHB | -260 | -260 |
USDTWD | -0.91 | -0.65 |
USDZAR | 14.45 | -37.5 |
XAGUSD | 0.2 | -0.31 |
XAUAUD | 1.93 | -14.3 |
XAUEUR | 2.17 | -9.74 |
XAUUSD | 13.5 | -18 |
ZARJPY | -25.74 | 10.15 |
買いスワップ Swap Long
通貨ペアを買ったとき(Long)に発生するスワップポイントを、買いスワップ(Swap Long)といいます。
日本円より金利が高い国との通貨ペアを買った場合等はスワップポイントで利益を受け取れます。
売りスワップ Swap Short
通貨ペアを売ったとき(Short)に発生するスワップポイントを、売りスワップ(Swap Short)といいます。
日本円より金利が高い国との通貨ペアを売った場合等はスワップポイントの支払いが発生します。
Axiのスワップポイント反映時間
![](https://hqwcebezyauv5dzpvipkc1cdh.atoz-media.co.jp/wp-content/uploads/2023/01/axi-swap-point-info-h2-1.png)
Axiでは以下の時間でスワップポイントが発生します。
期間 | 冬時間期間 | 夏時間期間 |
反映時間 | 日本時間 07:00 | 日本時間 06:00 |
夏時間と冬時間でスワップポイントの発生時間が異なりますので注意が必要です。
また、土日はスワップポイントが発生しないため、その分週に1度3倍のスワップポイントが付与されます。
Axiは夏時間の期間は日本時間の木曜日(一部金曜日)午前6時(サーバータイム土曜日0:00)、冬時間の期間は日本時間の木曜日(一部金曜日)午前7時(サーバータイム土曜日1:00)のタイミングで、3倍のスワップポイントが付与されます。
スワップポイントが3倍となるタイミングを狙ってポジションを持つのも、良いと言えるでしょう。
また、Axiではスワップのみの出金はできません。
スワップ益は、ポジションを決済した後に出金可能となります。
Axiのスワップポイントは稼げる?
![](https://hqwcebezyauv5dzpvipkc1cdh.atoz-media.co.jp/wp-content/uploads/2023/01/axi-swap-point-info-h2-2.png)
Axiのスワップポイントで稼ぐことは可能です。
スワップポイントを得るためにはポジションを持つことが必要ですが、
おすすめの方法についていくつかご紹介します。
ショートポジションでの取引
Axiではショートポジションでスワップがプラスになっている通貨ペアが多い傾向なので、稼ぎたい場合はショートポジションでの取引が良いと言えるかもしれません。
高金利な通貨とのペアを狙う
Axiでは2022年12月現在、USD/ZAR(米ドル/南アフリカランド)やEUR/ZAR(ユーロ/南アフリカランド)などの通貨ペアでのショートポジションでのスワップポイントが高くなっており、これらの通貨ペアのポジションを保持していれば稼ぎやすくなっています。
特に高金利な通貨とのペアであればスワップポイントも高くなっているので稼ぎやすくなりますが、高金利な通貨は急激な変動も多い傾向なのでリスクも高くなるというデメリットもあります。
トリプルスワップデーを活用する
スワップポイントの付与は月曜から金曜は毎日行われますが、土日に付与がされない分は纏めてトリプルスワップデーにスワップポイントが付与されます。
Axiのトリプルスワップデーは木曜日朝(一部ペア金曜日)なので、その前日にポジションを持ち、あまり長期間ポジションを持たないという方法も有効です。
その際、ポジションを持つ際にマイナスとなる手数料やスプレッド分がネックとなりますが、Axiは海外FX業者でもスプレッドがとても狭くなってますので、適しているとも言えます。
Axiはスワップポイントを狙わない方が良い?
![](https://hqwcebezyauv5dzpvipkc1cdh.atoz-media.co.jp/wp-content/uploads/2023/01/axi-swap-point-info-h2-3.png)
スワップポイントはコンスタントに利益を出せるというメリットもありますが、急激な相場変動のリスクや、多く利益を出すために大きいロット数でポジションを持つとゼロカットになりやすい等デメリットもあります。
デイトレードやスイングトレードを行う場合は、逆にスワップフリーの口座を利用したほうが、スワップポイントに左右されず取引しやすいといったこともあります。
Axiについてはどうかを解説します。
ゼロカットシステムが承認制
Axiではゼロカットが承認制となっており、取引残高がマイナスになった場合はカスタマーサポートへ申請をして、承認されたら損失が補填されるという仕組みになっています。
また、条件として20,000ドル以下のマイナス残高となっていますので、それ以上のマイナス残高の場合は申請をしても補填がされない場合(追証が発生)もあります。
海外FXでは自動でゼロカットとなっている業者も多いですが、Axiについては条件付きでのゼロカットであるという点に注意が必要です。
スワップポイントで少額をコンスタントに得たいという場合は良いかもしれませんが、多く利益を得ようとした場合は大きいロット数での取引となり証拠金維持率も低くなりがちなので、条件付きのゼロカットであるAxiではリスクが高いとも言えます。
スプレッドが狭いというメリット
Axiは「スタンダード口座」「プレミアム口座」「エリート口座」の3タイプの口座が存在しますが、取引手数料のかからない標準的な「スタンダード口座」でも他の業者の一般的な口座と比較すると、スプレッドが狭くなっています。
手数料が設定されている上位口座の「プレミアム口座」「エリート口座」ではさらにスプレッドが狭く設定されています。
スプレッドが狭いのは、短時間で何度も取引を繰り返すスキャルピングや、デイトレード等短い期間での取引を行う場合に大きなメリットとなりますので、無理にスワップポイントメインで利益を上げようとせず、他のトレード手法と絡めて、トリプルスワップデーも活用するぐらいでスワップポイントを考えるという方が、より利益を上げることができるかもしれません。
口座タイプ | スプレッド | 手数料(1lotあたり) | 最低入金額 |
スタンダード口座 | 1.3pips〜 | なし | なし |
プレミアム口座 | 0.2pips〜 | 7ドル | 500ドル |
エリート口座 | 0.2pips〜 | 3.5ドル | 25,000ドル |
ストップレベルゼロ
Axiは全ての銘柄においてストップレベルがゼロになっています。
ストップレベルとは、指値や逆指値といった注文を行う際に注文を決済する価格を設定しますが、その価格が現在の価格から最低限離れていなければいけない価格差のことです。
例えば、ストップレベルが5pipsだった場合は、現在レートから5pips以上離れた価格で指値・逆指値注文を指定しなければいけません。
ストップレベルは各FX業者や通貨ペアにより異なりますが、Axiは全ての銘柄においてストップレベルがゼロとなっています。
ストップレベルがゼロだと、現在値に近い価格で指値・逆指値を置くことができるため、短時間で何度も取引を繰り返すスキャルピングとの相性がとても良く、スキャルピングを行いたいトレーダーに向いています。
この点も通常大きなメリットですが、スワップポイントについては特にメリットにはならないので、Axiでスワップポイントを無理に狙うより、色々なトレード手法が行えるという点をメリットに捉えた方が良いかと思われます。
Axiのスワップポイントについてまとめ
![](https://hqwcebezyauv5dzpvipkc1cdh.atoz-media.co.jp/wp-content/uploads/2023/01/axi-swap-point-info-h2-4.png)
Axiのスワップポイントと、スワップポイントを狙う際のポイント、注意点について解説させていただきました。
Axiではもちろんスワップポイントで稼ぐことは可能ですが、スワップポイントだけに固執せず、スプレッドがとても狭いという点やストップレベルがゼロという特徴などを活かして、トレードを行う方が有益なのではと思われます。
そこに、Axiのスワップポイントの特徴を抑えて、スワップポイントを絡めて利益を上げていくという手法がとれればさらに良いと言えるでしょう。