FXトレーダーにとって、適切なモニターは取引の成功に大きく影響します。
この記事では、FXトレーダーがモニター選びに重視すべきポイントとおすすめのモニターを紹介します。
目次
マルチモニターとは
マルチモニターとは、複数のディスプレイデバイス(モニター)を1つのコンピュータに接続して、同時に使用することを指します。
FX取引では、リアルタイムで変動する為替レートを追跡し、適切なタイミングで取引を行うことが求められます。
そのため、情報を迅速に取得し、分析するためには、高品質で大画面のモニターが必要となることが多いです。
FX取引でのマルチモニターの必要性
FXをスタートする際に、必ずしも複数のモニターが必要というわけではありませんが、複数のモニターを持っていると、スムーズな取引きが可能になります。
複数のモニターが必要な理由として、1つは「情報を見る画面」と「取引を行う画面」を別々にしたいからです。
1台のPCだけで取引を試みると、チャートの分析から取引画面への移動にわずかな時間がかかります。
為替の価格は、数秒の間にも0.001円の変動が起こることがあるため、「この瞬間に取引をしよう」と思った後、実際に取引を開始するまでのわずかな遅れが損失につながります。
初めての方は、「そんな小さな価格差で大きな違いが出るの?」と感じるかもしれませんが、取引の量によっては、0.001円の変動でも大きな利益や損失の差が生まれることがあります。
上記ような微細な差を排除するため、多くのプロのトレーダーは情報と取引の画面を分けて使用しています。
FX取引でのマルチモニターの選び方
モニターを選ぶ際には、以下の3つの要素を考慮して選ぶのがおすすめです。
- 画質
- サイズ
- コスト
画質
FX取引では、チャートやグラフを見ることが多いため、高解像度のモニターが適しています。
しかし、必ずしも最高の画質を求める必要はありません。
チャート分析やニュースチェック程度であれば、平均的な画質でも問題はありません。
4K(3840×2160)やWQHD(2560×1440)のような高解像度モニターは、作業エリアが広くなります。
特に、4KモニターはフルHDの4倍のエリアを持ち、細かい表示が可能です。
ただし、古いPCや低スペックの場合、4Kモニターの利用が難しいこともあるため、その際は、WQHDが適しています。
サイズ
モニターのサイズは、24インチ~27インチが適切とされています。
大きすぎると場所を取る上、必要以上に情報を表示しすぎてしまう可能性がある一方で、小さすぎると情報が見づらくなる可能性があります。
FXでの収益が上がった際に、24インチモニターを2画面にするという方法でも良いかもしれません。
マルチモニターを考慮する場合、VESAマウント対応や、細いベゼル、フレームレスのモニターがおすすめです。
また、ほとんどが30インチ以上のウルトラワイドモニターは、フレームのない画面が特徴で、視認性が高いです。
2画面や3画面でのチャート表示や取引記録に適しています。
コスト
モニターは初期投資となるため、予算に合わせて選ぶことが重要です。
高品質なモニターは高価ですが、必要な機能を備えたものであれば、低価格なモニターでも十分に機能します。
FX取引でマルチモニターを利用するメリット
モニターを利用すると以下のようなメリットがあります。
- 情報の取得と注文の使い分け
- 複数のチャートの同時に確認
- 複数の注文の同時に確認
情報の取得と注文の使い分け
複数のモニターを使用することで、情報を取得する画面と注文を出す画面を使い分けができるので、注文ミスを防ぐことが可能になります。
複数のチャートの同時に確認
複数のモニターを使用することで、複数のチャートを同時に確認することができるので、より精度の高い予測が可能になります。
5分足のチャートと1時間足のチャートを同時に見ながら「トレンドの流れ」を判断するのに便利です。
また、通貨ペアには相関や逆相関の関係を持つものが多数あります。
関連する通貨ペアのチャートを横に並べて見ることで、より正確な予想が立てられるのも、複数のモニターを利用するメリットです。
複数の注文の同時に確認
複数のモニターを使用することで、複数の注文を同時に確認でき、損切りや利確のスピードが上がります。
特に市場が不安定な時、数秒の違いで利益が損失に変わることは珍しくありません。
一つの画面で取引を行う場合、注文の切り替えに時間がかかり、損切りや利確のタイミングを逃すリスクが高まります。
また、同時に複数の注文を持っている場合、どの注文を継続し、どれを決済するかを誤ることがあるかもしれません。
それぞれの注文を別の画面で管理することで、このようなミスを防ぐことができます。
FX取引でマルチモニターを利用するデメリット
モニターを利用すると以下のようなデメリットがあります。
- パソコンやモニターの知識が必要
- 初期投資コストがかかる
- モニターを置くスペースが必要
パソコンやモニターの知識が必要
複数のモニターをパソコンと接続し、正常に動作させるにはそれなりの知識が必要です。
FXを始めたばかりの方は、多くの画面をうまく活用できないことも考えられます。
そのため、自分のスキルに合わせて、分析モニターの導入を考えることが大切です。
初期投資コストがかかる
FX用にモニターを購入すると、初期投資としてのコストがかかります。
新しいモニターの平均的な価格はだいたい5万円程度です。
もちろん、2~3万円の安価なモデルも存在しますが、3台を手に入れるとなると、合計で約10万円近くかかります。
本気でデイトレードを目指し、資金に余裕がある方には問題ないかもしれませんが、気軽に始めようとすると、高い出費となるかもしれません。
モニターを置くスペースが必要
複数のモニターを設置するためには、スペースの確保が必要です。
24インチから27インチのモニターをサイドバイサイドで配置する場合、少なくとも1メートル以上の幅のデスクが必要です。
モニターを手に入れる前に、十分なスペースがあるか確認してください。
FX取引でのマルチモニターの価格について
モニターの価格は以下の点で変わることが多いです。
- 解像度
- サイズ
- ブランド
- 機能
- 接続端子
解像度
4KやWQHDなどの高解像度モニターは、フルHDやHDよりも高価になることが多いです。
サイズ
モニターのサイズが大きくなるほど、価格も高くなる傾向があります。
例えば、24インチのモニターは27インチや32インチのモニターよりも安価であることが多いです。
ブランド
有名なブランドや高品質を提供するブランドのモニターは、一般的に価格が高いです。
機能
ブルーライト低減機能、高リフレッシュレート、HDR対応などの特別な機能を持つモニターは、機能がないものよりも高価になることがあります。
接続端子
HDMI、DisplayPort、USB Type-Cなどの多様な接続端子を持つモニターは、限定的な接続オプションを持つモニターよりも価格が高い場合があります。
FX取引におすすめのモニター
FX取引におすすめのモニターを3つご紹介します。
- DELL U2720QM 27インチ4Kモニター
- LG 34WK95U-W 34インチモニター
- ASUSゲーミングモニター VG279Q 27インチモニター
DELL U2720QM 27インチ4Kモニター
DELL U2720QM 27インチ4KモニターはDellから販売されているモニターです。
広い画面でのチャートの確認やニュースの閲覧に最適なモニターです。
縦や横の画面の向きの変更、高さの調整も自在に行えるので、非常に使い勝手が良いと言えるでしょう。
詳細
- モニター名:DELL U2720QM
- ブランド:Dell
- サイズ:34インチ
- 寸法(幅 × 高さ):61.1 x 20 x 54 cm
- 解像度:4K (3840 x 2160)
- パネル:IPS
- 応答速度:8ms (通常) / 5ms (Fast mode)
- リフレッシュレート:60Hz
- 明るさ: 350 cd/m²
- コントラスト比:1300:1
- 視野角:左右178°/上下178°
- インターフェース:HDMI、DisplayPort、USB Type-C
- その他の特徴:USB Type-Cでの60W給電、VESAマウント対応、HDR対応
FXを本格的に取り組む予定の方は、このモニターの導入を検討してみる価値があります。
商品のレビューと口コミ
Dellのモニターは、在宅作業において非常に使いやすく、目の疲れを感じにくい特徴があります。
また、Dellブランドの高い品質を継承しており、色の再現性やビルド品質に優れています。
特にソフトウェアエンジニアリングの分野での使用には最適で、4K IPSパネルによるテキストの鮮明さや色の質の向上は、1080pのTNパネルと比較して非常に印象的と評価されています。
ただし、一部の高価なモデルに備わる工場でのカラーキャリブレーションやプレミアカラーの機能は省かれています。
LG 34WK95U-W 34インチモニター
詳細
- モニター名:LG 34WK95U-W 34″ Class 21:9 UltraWide 5K2K Nano IPS LED Monitor with HDR 600 (34″ Diagonal)
- ブランド:LG
- サイズ:34インチ
- 寸法(幅 × 高さ):50.8 cm × 99.1 cm
- 解像度:5K2K
- パネル:Nano IPS LED
- リフレッシュレート:60 Hz
- その他の特徴:HDR 600対応
商品のレビューと口コミ
このモニターは全体的に3.8の評価を受けています。
一部のユーザーは、特定の色の画像の焼き付きが発生することを指摘していますが、明るさとコントラストを100%に設定して数時間放置すると焼き付きが見られるとのこと。
しかし、このモニターはMacとの互換性が高く、多くのユーザーはその品質と性能に満足しています。
このモニターは、高品質の詳細と色の正確さを求めるユーザー、特にMacユーザーにとって魅力的な選択肢です。
ASUSゲーミングモニター VG279Q 27インチモニター
ASUSのモニターは、FX取引において非常におすすめです。
高いリフレッシュレートと迅速な応答速度により、市場の動きをリアルタイムで滑らかに追跡できます。
さらに、広視野角のIPSパネルを採用しているため、どの位置から見ても色の再現性が高く、チャートの色分けや情報を鮮明に確認できます。
詳細
- モニター名:ASUS ゲーミングモニター VG279Q
- ブランド:ASUS
- サイズ:27インチ
- 寸法(幅 × 高さ):50.6 x 61.9 x 22.1 cm
- 解像度:1920 x 1080
- パネル:IPS
- 応答速度:1ms (MPRT)
- リフレッシュレート:144Hz
- 明るさ:400 cd/㎡
- 視野角:178°(H)/178°(V)
- インターフェース:HDMI(v1.4) x 2, DisplayPort 1.2, Earphone Jack
- その他の特徴:AMD FreeSyncテクノロジー、スリムベゼル、ASUS Shadow Boostテクノロジー、ASUS GameVisual & GamePlus機能、Flicker-Free技術、Ultra-Low Blue Light技術
商品のレビューと口コミ
ASUS ゲーミングモニター VG279Q 27インチに関する顧客のレビューを要約すると、多くのユーザーが高い評価をしており、特に画質、視野角の広さ、色合いの良さが好評です。
一部のユーザーは価格や設定の手軽さ、プレゼントとしての適性にも満足していますが、画面のチラつきに関する指摘もありました。
FX取引でのマルチモニターのまとめ
この記事では、FX取引で複数のモニターを利用するメリット・デメリット、必要性について説明しました。
FX取引で複数モニターを使用することは、コストや置く場所の問題でデメリットを感じるかもしれません。
必ずしも複数のモニターが必須というわけではありませんが、異なる時間足や通貨ペアを同時に見ることができるため、非常に便利です。
さらに、情報を迅速にキャッチし、タイミングよく注文を行うことができるのも大きな利点があります。
FXで収益を上げたい方には、複数のモニターを使った分析や注文方法がおすすめです。