FXGTで両建て取引は禁止されていません。
しかし、FXGTでは「ゼロカットシステムを悪用した両建て」や「グループでの両建て」などは利用規約で禁止されており、ルールを守らず規約違反した場合、利益を没収されたり、出金拒否や口座凍結が起こる可能性があるので注意が必要です。
この記事では、FXGTでの両建てについて、禁止事項やルールを詳しく解説していきます。
目次
FXGTの両建て
両建てとは
両建てとは、同じ通貨ペアで買いポジションと売りポジションの両方を同時に保有して取引することです。
買いポジションはロングポジション、売りポジションはショートポジションと表現されることもあります。
例えば、ドル円(USD/JPY)の取引で、120円の時に買い(ロング)ポジションを保持し、140円の時に売り(ショート)ポジションを保持したとします。
上記のように、買いと売りの両方のポジションを保持した場合に両建てが成立します。
両建てを使用すると、ロングとショートの必要証拠金が相殺されるため、証拠金を減少させずに取引を続けることができます。
しかし、スプレッドやスワップポイントなどのコストが2倍になる点には注意が必要です。
FXGTの両建てについて
FXGTは、両建て取引を許容する海外FX業者の一つです。
FXGTでは両建て取引することは公式サイトにて認められています。
しかし、他の業者と比較して、そのルールや制約が厳格であることが特徴的です。
同一口座内で同一通貨の両建の両建ては可能ですが、グループを組んで両建て取引をしたり、複数口座間での両建てをするのは禁止など、両建てには禁止されている取引ルールがあります。
特に、悪質な取引に対しては厳しいペナルティが課されるため、利用者は十分な注意が必要です。
FXGTの両建て取引の特徴
- 証拠金の相殺: FXGTでは、同じlot数での両建て取引を行うと、証拠金が相殺される。
- トレンド転換に強い: FXGTの両建て取引は、相場の変動に対して強く、フレキシブルに対応することが可能。
- 同一口座内のみ許容: FXGTでは、同一口座内での両建てのみが許容されている。複数口座間や他の業者との両建ては禁止されている。
FXGTでの両建てのメリット・デメリット
FXGTでの両建てのメリット
- 証拠金を減らさずにポジションを保有できる
- 強制ロスカットを避けやすくなる
- 相場の様子を長期的に観察できる
- 相場変動に強く損失を最小限に防げる
- 税金対策に活用できる
両建て取引を行うメリットは、買い(ロング)ポジションと売り(ショートポジション)の両方を保持すると、必要証拠金が差引きされ帳消しになり、証拠金を減らさずに強制ロスカットを避けてポジションを保有できたり、新規ポジションを注文できます。
買いと売りのポジション両方を保持することにより、含み益と含み損を大きくせずに長期で相場のトレンドを観察できます。
また個人の場合、1月1日から12月31日までの1年間で得た利益を翌年の確定申告で申請をおこなわなければいけませんが、含み損の利益は確定申告の対象外です。
年末に利益確定せずとも、両建て取引の含み益を保った状態で翌年に利益確定を持ち越すことができます。
FXGTでの両建てのデメリット
- スプレッドとスワップポイントが2ポジション分が必要
- マイナススワップのコストが発生する可能性がある
- 強制ロスカットと証拠金維持率に注意
両建てをすると、2ポジション分のスプレッドとスワップポイントのコストがかかってしまうため、通常より2倍のコストや手数料を負担しなければいけません。
金利の高いポジションを保持している場合は、マイナススワップとなりスワップポイントでコストが発生する可能性もあります。
また、片方のポジションのみ決済する場合、両建てをした際に相殺されていた必要証拠金が発生するため、証拠金維持率が下がってしまうので注意が必要です。
ロスカット水準に対してギリギリの証拠金維持率で両建てを解消すると、片方のポジションを解消した際に強制ロスカット水準を下回り、強制ロスカットが起こる可能性もあります。
FXGTでの両建ての禁止事項とペナルティー
FXGTで両建て取引する場合、禁止されている両建て取引もあります。
また、FXGTだけに関わらず、他の海外FX業者でも同様に禁止されている両建ての取引ルールもあります。
利用規約に反し禁止された両建てを行うと、利益没収や出金拒否などのペナルティーを受けてしまいます。
また、悪質性が高い場合は口座凍結され二度と利用できなくなる場合もあるので、両建て取引をする場合は、利用規約違反に該当してしまわないように十分注意する必要があります。
FXGTの両建ての注意事項
下記の禁止されている取引を行うと、出金の拒否や口座の凍結などのペナルティが課される可能性があるため、十分な注意が必要です。
- 複数口座間の両建て
- FXGTと他の業者との間での両建て
- グループ内での両建て
- ゼロカットを目的とした両建て
①複数の口座や複数業者をまたいだ両建て
FXGTでは5種類の口座タイプ(ミニ・Crypto max・スタンダード+・プロ・ECN)があります。
アカウントは1人つしか作れないため、登録したメールアドレスとは別のメールアドレスを利用し、複数のアカウントを作成することは禁止されていますが、1つのアカウントから追加口座をトレードスタイルに合わせて最大8口座まで作成できます。
しかし、FXGTで作成した複数の口座間で両建ての取引は禁止されています。
禁止事例
【FXGTで口座①と追加口座②を保持していた場合】
口座①:EUR/USDの買い(ロング)ポジションを保持
追加口座②:EUR/USDの売り(ショート)ポジションを保持
また、FXGTと他の海外FX業者の口座を利用した両建ても禁止行為です。
禁止事例
【FXGTで口座①と他の海外FX業者で口座②を保持していた場合】
FXGTの口座①:EUR/USDの買い(ロング)ポジションを保持
他の海外FX業者の口座②:EUR/USDの売り(ショート)ポジションを保持
同一口座内 | 複数口座間 | 異業者間 |
◯ | ✕ | ✕ |
②グループ間での両建て
自身一人だけでなく友人やグループを組んで複数人で両建て取引を行うことは禁止されています。
これはFXGTだけでなく、他の海外FX業者でも禁止されています。
禁止事例
友人①がEUR/USDの買い(ロング)ポジションを保持
友人②がEUR/USDの売り(ショート)ポジションを保持
実際に、グループを組んで両建てをしたユーザーは規約違反となり、利益を没収されたケースがあるので、絶対に行わないようにしましょう。
③ゼロカットシステムの悪用となる両建て
ゼロカットシステムとは
トレーダーの資産を守る仕組みであるロスカットが間に合わず、残高がマイナスになってしまった際、損失分をFX業者が負担すること
国内FX業者では、自己資金以上に発生した損失に対し追証という支払い義務が発生します。
一方で、海外FX業者では自己資金より損失が増えてしまった場合でも、海外FX業者がゼロカットシステムにより損失を補填してくれます。
両建て取引の場合、1つのポジションで利益がでて、もう一方はゼロカットシステムで損失が補填される状態になってしまうため、トレーダー側ばかり利益が出て、FX業者は損失を受けてしまいます。
上記のようなゼロカットシステムを悪用した両建て取引は、FXGTだけでなく他の海外FX業者でも禁止されています。