Axioryでは、両建て取引が許可されています。
また、Axioryでは両建て取引に対する制約が少なく、「同一口座の両建て」や「複数口座の両建て」、「他の海外FX業者との両建て」も可能です。
しかし、ゼロカットを狙った両建てや、接続の遅延を利用した取引は不正行為とみなされる可能性があるため、注意が必要です。
目次
Axioryの両建て

Axioryでは、両建て取引が公式サイトにて認められており、両建て取引に対する制約が少ないです。
そのため、両建て取引による規則違反で口座が凍結されるなどのリスクがほとんどなく、自由に取引を享受できます。
Axioryで可能な両建て | |
同一口座の両建て | 可能 |
複数口座の両建て | 可能 |
自動売買(EA)を利用した両建て | 可能 |
他の海外FX業者との両建て | 可能 |
しかし、Axioryが他の海外FX業者との両建てを許可していても、実際に両建て取引を行うAxiory以外のFX業者が両建てを禁じている場合は、両建て取引は認められません。
また、Axioryでは特定の取引行為が禁止されていないものの、市場開始直後や経済指標の発表時に高ロットでトレードすることは、高いリスクを伴います。
<Axioryでは許可されていても、他の海外FX業者で禁止されている両建ての一例>
- 複数口座の両建て
- 他の海外FX業者との両建て
- 指標発表時などを狙ったハイレバ両建てトレード
- 窓開け・窓埋めの両建てトレード
Axioryでの両建ての特徴

Axioryはレバレッジの制約が比較的緩い
Axioryは、レバレッジの制約が比較的緩いことが特徴です。
両建て戦略を使用する際には、売りと買いのポジションを同時に持つ必要がありますが、これには適切な証拠金の維持が求められます。
ここで重要なのは、レバレッジを適用する際の証拠金残高に関する制限です。
Axioryでは、証拠金残高に基づくレバレッジの制限が1000万円以上という高水準に設定されているため、大規模な取引やポジションの含み益が拡大した場合でも、レバレッジ制限に伴う予期せぬロスカットを回避できる利点があります。
有効証拠金 | マックス口座 | スタンダード口座・ナノ口座・テラ口座 |
---|---|---|
0 〜 50万円まで | 1000倍 | 400倍 |
~1500万円まで | 400倍 | 400倍 |
~2900万円まで | 300倍 | 300倍 |
~4300万円まで | 200倍 | 200倍 |
~7400万円まで | 100倍 | 100倍 |
7400万1円以上 | 50倍 | 50倍 |
Axioryはスプレッドが狭い
Axioryでは、特にECNタイプのナノ口座やテラ口座では、通常の取引条件下でスプレッドが非常に狭く設定されています。
スプレッドの狭さは、ポジションの保有や決済にかかるコストを減らすために重要です。
両建て取引を行う際、取引の決済時には売買のスプレッドがそれぞれに適用されるため、実質的なコストが2倍になります。
そのため、急激なスプレッドの拡大が少なく、通常時にスプレッドが狭い海外FX業者を選択することが重要です。
Axioryの両建てのメリット・デメリット

Axioryでの両建てのメリット
- 証拠金を減らさずにポジションを保有できる
- 強制ロスカットを避けやすくなる
- 相場の様子を長期的に観察できる
- 相場変動に強く損失を最小限に防げる
- 税金対策に活用できる
Axioryで両建てを行うメリットは、買い(ロング)ポジションと売り(ショートポジション)の両方を保持すると、必要証拠金が差引きされ帳消しになり、証拠金を減らさずに強制ロスカットを避けてポジションを保有できたり、新規ポジションを注文できます。
買いと売りのポジション両方を保持することにより、含み益と含み損を大きくせずに長期で相場のトレンドを観察できます。
また、個人での取引の場合、1月1日から12月31日までの1年間で得た利益を翌年の確定申告で申請をおこなわなければいけませんが、含み損の利益は確定申告の対象外です。
年末に利益確定せずとも、両建て取引の含み益を保った状態で翌年に利益確定を持ち越すことができます。
Axioryの両建てのデメリット
- スプレッドや手数料の負担がある
- マイナススワップだと毎日損益が発生する
- ロスカットになるリスクが高まる
Axioryの両建てのデメリットは、同一の通貨ペアで売り買いのポジションを同時に保有するため、スプレッドや手数料などの取引コストが2倍かかります。
また、スワップの合計がマイナススワップとなった場合、ポジションを決済するまで毎日損益が発生してしまいます。
スワップポイントは日々変動していきますので、注文時に合計がプラススワップでも、気づいたらマイナススワップになっていた、といったリスクもあり得ますので注意が必要です。
Axioryでの両建ての注意点

- 必要証拠金の計上方法がプラットフォームごとに異なる
- 経済指標に発表時の両建ては禁止ではないが危険
- 片方のポジション決済による両建ての解除
プラットフォームごとに必要証拠金の計上方法が異なる
Axioryでは、MT4とcTraderを使用して両建て取引が可能ですが、それぞれで証拠金の計算方式が変わります。
MT4では、ポジションのロングとショートが互いにオフセットされる方式で、例えばロングとショートをそれぞれ20ロットで両建てした場合、必要証拠金は実質ゼロになります。
しかし、ロングを3ロット、ショートを5ロットで両建てした場合は、2ロット分が必要証拠金として考慮されます。
一方、cTraderでは、より多いロット数のポジションが必要証拠金の基準となります。
ロングとショートを10ロットずつ両建てした場合、必要証拠金は10ロットと計算されます。
ロング3ロット、ショート5ロットの場合、必要証拠金は5ロットとなります。
証拠金の計算を心配せずに取引を行いたい場合は、MT4を利用して同じロット数での両建てが推奨されます。
経済指標に発表時の両建ては禁止ではないが危険
経済指標の発表時における両建て取引は、禁止されてはいませんがリスクが伴います。
このリスクは、経済指標やニュースの発表に伴う市場のボラティリティの増加と価格の大きな変動に起因します。
Axioryでの取引では、このような状況下での両建ては許可されていますが、価格の激しい動きによる高いリスクを伴うため、慎重な取り扱いが求められます。
片方のポジション決済による両建ての解除
取引プラットフォームごとに証拠金の計上方法が異なるなか、Axioryでの取引において片方のポジションがロスカットによって決済された場合、実質的に両建て状態が解除されることになります。
これにより、残されたポジションに対して新たに証拠金が必要となる場合があり、その点には注意が必要です。
特に、証拠金の計上後に口座残高が不足することになると、持っているポジションがロスカットされる可能性があります。
MT4を使った両建て取引では、両建てが解除された際に証拠金がゼロとなる特性上、事前に適切な証拠金を準備しておくことが推奨されます。
一方で、cTraderでは取引されるロット数が多い方のポジションを基準に証拠金が計上されるため、両建て解除時に証拠金計上を心配する必要がありません。
Axioryの両建てに対するペナルティー

Axioryでの両建ては、禁止事項が少ないです。
しかし、「他の海外FX業者との両建て」はAxiory以外の海外FX業者が禁止している場合があります。
利用規約に反し禁止された両建てを行うと、利益没収や出金拒否などのペナルティーを受けてしまいます。
ペナルティー
- 新規取引の停止
- 利益の没収
- 口座の閉鎖(残高を出金後)
また、悪質性が高い場合は口座凍結され二度と利用できなくなる場合もあるので、両建て取引をする場合は、利用規約違反に該当してしまわないように十分注意してください。