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FXとは
FXとはForeign Exchange(外国為替)を略したものです。
外国為替は旅行に行く際に日本円から米ドルに両替するのと同様で、ある国の通貨(お金)を別の国の通貨に交換することを意味しています。
また、外国為替保証金取引や外国為替証拠金取引も同じです。
例えば、旅行先のアメリカで日本円を1ドル=100円で両替したとします。
日本に帰国し、使わなかったドルを日本円に両替した時は、為替レートが1ドル=110円に変化していました。
出国時は1ドルを100円で買いましたが、帰国時には1ドルが110円と10円利益を得られました。
このように為替レートは日々変化しています。
安い時に買って、高くなったら売るという為替レートの差で利益を得ることを為替差益といい、FXの利益を狙う方法は為替差益が一般的です。
FXの3つの魅力
FXにはレバレッジという仕組みがあります。
レバレッジとは、担保として口座に預けた資金に対し何十倍もの金額で取引ができることをいいます。
国内のFX業者では25倍までと規制がありますが、海外のFXでは最大1,000倍の業者もあり、国内と違い規制はありません。
少額な資金でも、レバレッジをかけることにより大きな金額を運用でき、高い利益を得ることができるのがFX最大の魅力です。
また、FXは土日を除いた平日や祝日の24時間、原則取引ができます。
取引する市場は世界中にあり、日本以外にもニューヨークやロンドンなどでも取引されています。
いざ投資を始めたいと思っても、なかなか時間が取れない方も多いかと思いますが、FXでは様々なライフスタイルに合わせて柔軟に投資できるという一面もあります。
FXの利益を狙う方法は為替差益が一般的ですが、スワップポイントという金利に近い仕組みで長期運用で利益を得れるメリットもあります。
スワップポイントとは、2ヵ国間の金利差により得ることができる利益のことで、 売買をしなくてもポジションを持ち続けている日数だけ、金利差分の利益を得ることができます。
円安・円高とは
円安は、為替相場が1ドル=100円から1ドル=150円になるように、海外の外貨に対して円の価値が安くなることをいいます。
1ドルで購入していた物に対し100円を支払っていた状況から、円安になると150円と多く支払わないといけなくなってしまう状況が円安です。
円安の状況で海外から輸入する場合は、海外の物の価値が高く損をしますが、日本から海外へ輸出する際は、日本の物の価値が安くなっているので、よく売れるようになります。
円高は、海外の通貨に対して円の価値が高くなることを円高といいます。
為替相場が1ドル=150円から1ドル=100円になったとします。
1ドルで物を購入するのに、150円支払っていたのが100円ですむようになるのが円高です。
円高になると、海外から輸入する場合は恩恵をうけますが、日本から海外へ輸出する場合は損をしてしまいます。
円高では、より多くの外貨を手にすることができるので、海外旅行に行く際は安く行くことができるなどのメリットもあります。
FXのリスクと注意点
為替レートは常に変動しているので、仕事中や就寝中などの取引ができない時間帯に相場が大きく変化することもあります。
想定とは逆に動いた場合、為替差損が想定以上のリスクになる場合があるので、損失の拡大を防ぐためにも、ロスカット注文を置き、きちんと備える必要があります。
また、FXの魅力であるレバレッジですが、リクスな一面もあります。
預けた資金にレバレッジを高く設定した場合、得られる利益も大きい反面、反対に動いた時は損失も大きくなってしまいます。
トレードに慣れている方がレバレッジを使用した場合は資金効率が良くなることもありますが、経験や知識の少ない初心者の方がハイレバレッジで取引してしまうと、資金も一気に減ってしまう要因にもなります。
2カ国の金利差で利益を得るスワップポイントも、FX会社やスワップポイントの設定は異なり、売り通貨の金利が買い通貨の金利より高くなった場合、金利差を支払わないといけないこともあります。
スワップポイントで得た利益は課税の対象なので、その面でもデメリットに感じる方は多いかもしれません。
口座開設と始め方
FXを始めるためには、まず口座開設が必要です。
口座開設の流れは、下記の流れに沿って行います。
<口座開設の流れ>
- FX会社を選ぶ
- 申し込みフォームから必要項目を入力
- 必要書類の提出(免許証・保険証・パスポートなど現住所記載がある本人確認書類)
- 審査
- 審査に通れば口座開設完了
資金を入金して取引開始 あらかじめ、マイナンバーなど身分証を用意しておくと、スムーズに手続きが進められます。
FX口座開設完了後は、実際に取引が始められるので、取引したい通貨ペアを決め証拠金の入金を行います。
最低入金額はFX業者によって異なり、開設する口座によっても差があります。
例えば、海外FX業者のXMは最低入金額は500円、最小取引量は10通貨と少額から可能ですが、TitanFXやAXIORYは最低入金額2万円、最小取引量は1,000通貨必要になります。
取引に慣れていない初心者の方が大きな資金で取引を行うと、損失を出してしまうリスクがあるので、まずは少額から5〜10倍程度の少ないレバレッジで取引の経験を積みなれることが重要です。